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数値に弱いサラリーマンの少額株式投資

米国株式、投資信託、日々の生活などについて発信します。



確定拠出年金(企業型、iDeCo)は、値上がり益を狙うべき。所得税控除が目的ではない。



1 確定拠出年金の利回り分布

 

   

 

確定拠出年金の利回り分布状況をみて、驚くべき安定(損をしない)運用の志向がわかりました。

 

 

確定拠出年金の利回り分布状況

管理人が所属している年金運用管理機関の利回り分布状況

 

ちなみに、2019年1月末日時点では、管理人の運用利回りは、最低ランクの−10%未満でした(左端のピンクのレンジ)。管理人は、全額株式型なので、2018年の12月のクリスマス大暴落の直撃を受けて、−10%未満に沈んでいました。

 

また、この分布をみて驚くべきことは、0%以上1%未満が30%。−1%以上0%未満が16%程度。次は、1%以上2%未満が12%程度でした(上位3位のレンジの合計が60%弱)。

これは、ほぼ全額の資金を、元本確保型で運用していることが推測されます。わかりやすく言うと、定期預金か保険商品ですね。利率は、現状、定期預金の場合、0.010%が適用されています。

 

2 年金運用教育資料

 

管理人の所属している確定拠出年金の教育資料は、

 

  1. 「ひとつのカゴに全ての卵を載せるな」→「分散(株式、債券などの種別の分散。国、地域の分散。時間の分散)」
  2. 「投資期間が長い場合はリスクをとっても良いですが、年齢が上がるにつれて安定資産に移しましょう」

 

などの安定運用を推奨する資料が多いです。

 

年金ですので、プラスであることが絶対条件なのでしょう。

 

しかし、2019年3月1日(金)に、記事にしたように、25年以上という長期的な運用では株式運用を続けたほうが、収益率が高くなることが、過去の実績を調べた結果として発表されています(米国株式で、インフレ調整後の場合の例。ただし、これから先の未来、あるいは、日本の株式が当てはまるかどうかの保証はない)。

 

 

www.usa-stocks.com

 

 

3 所感

 

1  損失を恐る気持ちが大きい年金運用

 

安全確保型の運用を続けていると推測される人が60%弱だったことは驚きました。

若くても、若くなくても、リスクをとって、積極的に株式運用をすることで、将来の年金受取額が増加するチャンスが生まれると思うのですが、やはり、損失を恐れる気持ちが強いようです。

 

2 GPIFの2018年第3四半期の損失に対する報道について

 

損失を恐る心情の現れとして、年金資産に対するマスコミ報道の例が挙げられます。

 

先日発表された、日本の年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の2018年10月〜12月(第3四半期)が、ー9.06%、ー14兆8082億円だったのですが、損失(あくまで、含み損。当然のことながら、確定はしていない)ばかりを取り上げて、非難する姿勢(マスコミ、政治家など)に疑問を感じました。

 

運用実績は、市場運用開始後は累積プラス56.7兆円で、収益率は、プラス2.73%(年率)です。これまでのところ、市場運用は成功しているのですが、その点に対する評価がもっとあっても良いと思います。

 

また、年金は賦課方式なので、基本構造的には、年金支払い世代が、年金受け取り世代の年金受取額を拠出する形になっていますので、年金元本をどんどん切り崩して支払っているわけではないことにも留意すべきです。

 

GPIFの運用実績推移(市場運用開始後)

GPIFの運用実績推移(市場運用開始後) 収益額:+56.7兆円

 

年金は国民全体の財産なので、多々の意見があることは承知していますが、冷静に、理性的に、論理立てて議論すべき重要事項だと思っています。四半期毎の増減に過敏になる問題ではありません。

 

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。楠木山人。